PROGRAMS 取り組み紹介

アートイベント
アートイベントは、お客様にアート作品制作、絵画鑑賞、楽器を使った演奏などのプログラムをご提供し、楽しく有意義な時間を過ごしていただくことを目的とした施策です。
現役の現代アーティストや専門講師、演奏家など各分野のプロフェッショナルをお呼びし、充実した内容でご提供いたします。
アートイベントによって、アート作品が作れた!感想を受け入れてもらえた!みんなで演奏をして一体感を感じられた!など、お客様の自信に繋がったり、お客様の新しい一面が見られることにより、お客様への更なる理解につながります。
ARTIST WORKSHOP
現代作家を招いての
ワークショップ
現在活躍中の現代アーティストが考案したアート作品を、お客様に制作していただきます。様々な道具を使って手を動かしたり、アーティストやお仲間とおしゃべりしたり、制作を通して好きなことや昔のことを思い出したり…。
アート作品制作を通して様々な刺激を感じていただき、心の活性化を試みます。

CURATOR
小川 希/OGAWA Nozomu
1976年東京都生まれ。2008年1月に東京・吉祥寺に芸術複合 施設Art Center Ongoingを設立。文化庁新進芸術家海外 研修制度にてウィーンに滞在(2021年-2022年)。中央線高 円寺駅から国分寺駅周辺を舞台に展開する地域密着型アートプ ロジェクトTERATOTERAディレクター(2009年-2020 年)、レター/アート/プロジェクト「とどく」ディレクター (2020年-2022年)、茨城県県北芸術村推進事業交流型アー トプロジェクトキュレーター(2019年)、社会的包摂文化芸 術創造発信拠点形成プロジェクトUENOYES(ウエノイエ ス)ARTS TIME PROJECT ディレクター(2018年)など 多くのプロジェクトを手掛ける。

ARTIST
大石 一貴/OISHI Kazuki
1993年山口県生まれ。彫刻家。2018年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了。断片的な時間や経験、そして物理的な確信だったり逆にそうでない物事の余白や、間(ま)にまつわる彫刻、インスタレーション、映像、詩などの制作、発表を続けている。主な個展に「消滅Ⅱ」gallery αM(東京、2024年)、「Voyager is with you」(Art Center Ongoing・東京、2023年)、「For instance,Humidity」(sandwich.gallery CFP・ブカレスト、2022年)など。

ARTIST
利部 志穂/KAGABU Shiho
1981年神奈川県生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2014年外務省によるKAKEHASHI ProjectにてNY、LAに滞在訪問。2017年より文化庁新進芸術家海外派遣により2年間イタリア、ミラノにて活動。現在は東京都在住。様々な素材による彫刻を始め、環境を巻き込んだインスタレーション、映像、詩、パフォーマンス、小説など多岐にわたる活動を行う。主な展覧会に「言霊のさきわう地 −天照、へリオス、カーネの夢」企画KAYOKOYUKI(CADAN有楽町・東京、2024年)、「Hero’s Journeyー昼と夜のあいだ」(Art Center Ongoing・東京、2024年)、グループ展「DOMANI・明日展 2021」国立新美術館(東京、2021)、「アーティスト・ファイル2013ー現代の作家たち」(国立新美術館・東京、2013年)、他。

ARTIST
齋藤 春佳/SAITO Haruka
1988年長野県生まれ。2011年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。「重力や物体の運動エネルギーの総体が便宜的に時間と呼ばれているだけ」という立ち位置から、出来事を時空間の構造と結び付けた絵画、立体、インスタレーション、映像などを制作。主な展覧会に「息切れのピース、息継ぎのピース」《日焼け派》(Art Center Ongoing・東京、2024年)「レター/アート/プロジェクト『とどく』」(渋谷公園通りギャラリー・東京、2022年)、個展「飲めないジュースが現実ではないのだとしたら私たちはこの形でこの世界にいないだろう」(埼玉県立近代美術館・埼玉、2017年)など。

ARTIST
永畑 智大/NAGAHATA
Tomohiro
1983年東京都生まれ。2010年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。2016 年にアックスマンガ新人賞特別賞受賞し、彫刻とマンガを軸に活動。彫刻の写真をマンガに取り入れる、またマンガに描いたキャラクターを彫刻化するなど、2つのメディアを横断しながら制作を行う。近年は言葉と絵、色彩と形、彫刻としての本をテーマに絵本の制作にも取り組んでいる。
ART THERAPY アートセラピー
アートセラピーは医師とアーティストとカウンセラーが共同で開発した日本独自の芸術療法です。五感を使ってアート作品を制作することにより脳を活性化させ、高齢者の介護予防や認知症予防、症状改善などの効果が期待できます。絵画は苦手だ、嫌いだという高齢者の方でもいつの間にか、その人らしい素晴らしい作品が出来上がります。このようなプログラムが長年にわたり開発されてきたため、どなたでも楽しみながらアートに親しむことができます。また、認知症の進行をある程度遅くするだけでなく、幸福感・達成感・自己肯定感を高める効果もあります。

CLINICAL ARTIST
蜂谷 和郎/HACHIYA Kazuo
日本臨床美術協会常任理事/臨床美術学会常任理事。1958年生まれ。東京藝術大学美術学部彫刻科卒。1996年から臨床美術の立ち上げよりかかわり、認知症を対象にした臨床美術の講師となる。1997年より自閉症児のクラスを担当、現在は臨床美術士資格取得講座も担当している。2015年北京北方大学でのワークショップ、2017年BRESTO(臨床美術学会)ソウル大会での講演など海外でも活動中。
VISUAL THINKING
STRATEGIES
おしゃべりミュージアム
以前はSOYOKAZEの高齢者介護施設でアートのファシリテーターと一緒に対話型鑑賞をしていましたが、今年度からはよりアートを感じていただくために、高齢者介護施設に近い美術館を訪問し対話型鑑賞を行います。対話型鑑賞とはグループで一つの作品を見ながら、感じたこと考えたことを話し合うことで、作品の見方を深めていくアート活動です。アートの知識は必要ないため、アート鑑賞が苦手だと思っている人も楽しく参加できます。見て、考えて、話して、聴くという行為を繰り返すことで、長期的には論理的思考力や批判的思考力の向上が報告されています。対話型鑑賞の源流であるニューヨーク近代美術館(MoMA)では認知症の高齢者とその介護者のための実証研究が行われ、両者ともに気分改善を示す知見が得られています。

LECTURER
三ツ木 紀英/MITSUKI Norie
NPO法人芸術資源開発機構「ARDA」代表理事。英国留学後、美術館や地域のさまざまな施設で展覧会・ワークショップを企画。ニューヨーク近代美術館の元教育部長フィリップ・ヤノウィンから一年にわたりVisual Thinking Strategiesを学び、2012年から美術館や行政と連携し、鑑賞ファシリテーターの育成している。アートを介した対話が高齢者介護施設や教育機関などに展開してゆく仕組みづくりによって、互いに互いをケアし、誰もが伸びやかに生きられる社会を目指している。