2024年1015日、「The Easy Art, Action !!」の「あーとサンポ」を北海道旭川市の旭川永山ケアセンターそよ風で実施しました。

「あーとサンポ」とは、施設のお客様が外出レクとして、アートチームと一緒に美術館や博物館、科学館、文学館などの文化施設へお出かけし、美術や文学についてのおしゃべりを楽しもう!という趣旨で企画されたものです。心地良い秋風を感じるこの日に、旭川永山ケアセンターそよ風のお客様と一緒に、三浦綾子記念文学館を訪れ、芸術の秋を堪能してきました。

作家・三浦綾子は、大正11年に旭川市で生まれ、デビュー作の「氷点」で、一躍有名作家の仲間入りを果たしました。その後、若い頃から患っていた病と闘いながら、「泥流地帯」「塩狩峠」「銃口」など数々の作品を発表し、積極的な執筆活動を行っていましたが、平成11年に77歳でこの世を去りました。

三浦綾子の代表作「氷点」「塩狩峠」などは、〈生きること・愛すること・ゆるすこと〉といった普遍的なテーマが描かれており、時代を超えて〈人間が人間として生きること〉そのものを考えさせられる作品です。

2024年は三浦綾子の代表作『塩狩峠』の舞台である和寒町塩狩駅が100周年記念ということで、旭川永山ケアセンターそよ風のお客様は、三浦綾子記念文学館での『塩狩峠』の朗読会とガイドツアーを楽しみました。
 

お客様から「三浦綾子の作品は昔テレビドラマで見ていて、小説もいくつか読みましたよ。朗読会に参加して、忘れかけていた内容が思い出されました」、「落ち着く空間でゆっくりお話しを伺うことができました」とのお声がありました。ガイドさんのお話から、三浦綾子の才能の素晴らしさと、病気を乗り越え支え合う夫婦の強い絆をお客様は感じているようでした。

三浦綾子記念文学館をあとにし、お客様が次に向かったのは、旭川市役所の近くにあるギャラリー喫茶「ルル」。レトロ感たっぷりの懐かしい雰囲気の店内には、多くの絵画が飾られ、奥にはギャラリースペースも併設されていました。

この日は、地元の作家・山口幸彦さんの個展が開催されていました。ギャラリーには山口さんご本人が在廊されており、お客様は喫茶スペースでケーキやお茶を楽しみつつ、山口さんの作品をご覧になられました。展示されている作品は抽象画が多く、お客様は一見すると何が描かれているのか分からないご様子でしたが、作品を鑑賞しながら、山口さんご本人に質問をされ、いろいろとお話をされていくうちに、新たな気づきをたくさん得られているようでした。

大充実の1日を終えて、お客様からは笑顔で「とても楽しかった!!」「ケーキもお茶も美味しかったわ!」「また来たいです!」などのご感想をいただきました。

今後も全国のそよ風をご利用のお客様に「あーとサンポ」を楽しんでいただけるととても嬉しいです。

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